機能性食品事業

食品基礎研究室では、香料や食品の機能に着目した素材の開発を行っております。

香りは古くから食品の防腐、消臭やマスキングなどの用途に使用されている事から、香りの持つ「着香」以外の機能に着目して研究を進めて来ました。香料の防腐効果を科学的に評価し、それを応用した抗菌性を有する香料の開発。

揮発成分である香料の分析技術と官能評価技術を生かし、口臭予防を目的としたオーラルケア用消臭素材や、機能性素材に由来する好ましくない香味をマスキングする素材の開発。そして、現在では香りだけではなく、発酵技術と分析技術を生かしたD-アミノ酸含有醗酵素材をはじめとした、機能性発酵素材の開発も行っております。

 

これからも、多様な社会やお客様のニーズを満たす、機能に着目した新しい香料と食品素材の開発に取り組んでまいります。

用途

  • オーラルケア製品
  • 介護、健康食品
  • 飲料  等

製品例

  • ミントエンハンサー(口腔用抗菌香料)
    古くから使用されている香辛料の防腐効果を参考にして、口腔内細菌や咽頭部の細菌に対する抗菌作用を研究し、その中から性得られた知見を元に、口腔用抗菌香料を開発しました。ガムやキャンディなどへ製品の香味を崩すことなく、歯周病細菌等に対する抗菌効果を付与できます。

 

  • オークリーンEx(P)(天然消臭剤)
    数ある植物素材の中から厳選し、口臭の主原因であるメチルメルカプタンの消臭に適した植物性消臭素材を開発しております。他の植物性消臭剤と比べ味がマイルドなので、さまざまな商品に使用可能となっております。

 

  • ローズクリーンF(食品用消臭・マスキング素材)
    バラのつぼみや花びらのエキスを利用した食品素材です。メチルメルカプタンやアミン以外のさまざまな悪臭に対しても消臭効果を発揮します。また、コラーゲンなどのタンパク、ペプチド臭やDHAなどの油脂の臭い、人工甘味料の持つ後味の好ましくない味などに対するマスキング 効果も高い食品素材です。